
こんにちは。「子どもの本とボードゲームぐるりぐるり」として活動している内村優一です。
私は三重県で生まれ、子どもと関わる仕事を志して教育学や社会福祉を学びました。
大学・大学院で学びを深めたのち、京都で保育士として7年間勤務。その後、結婚を機に鹿児島に移り住みました。
2025年現在は、1児の父で保育士15年目になります。

鹿児島で始まった「子どもの本の会」
鹿児島に来てまもなく2021年に「子どもの本の会」を立ち上げて、さまざまな絵本や児童文学を紹介してきました。
そこでは、私が持っている絵本を紹介して参加者同士で絵本の良さについて語り合う、いわばで絵本の深読み会を開催しました。
それだけにはとどまらず、古民家や本屋さんを会場にしたイベントも実施し、
2022年には詩人・絵本作家のアーサー・ビナードさんをお迎えし、
2023年には三重県の子どもの本専門店「メリーゴーランド」の店主・増田喜昭さんをお迎えして、
多くの方に喜んでいただきました。


ボードゲームのイベント開催
大学院時代に子どもの本専門店で親子向けのボードゲームのイベントのお手伝いをしたことをきっかけに
ボードゲームに興味を持ち始めました。
そのイベントでは海外のボードゲームがたくさん並び、小さいながらも手触りの良い木駒や
デザイン性の優れたおしゃれなボードに感動したことを15年近く経った今でも覚えています。
また、コロナ禍でおうち時間を見直した際に、ボードゲームが子どもに与える影響がとても素晴らしいものがあると実感し、
地域で何かしらできないかと探った結果、親子向けにボードゲームのイベントを共同開催という形で
2023年からスタートしました。
ボードゲームのイベントだけでなく、マルシェにて体験会や地域の学童・放課後等デイサービスの施設にて
ボードゲームの普及活動を行い、地方のケーブルテレビに取り上げていただいたりしました。

ぐるり-ぐるりの立ち上げ(なぜ”子どもの本”と”ボードゲーム”なのか?)

保育士を続けながらも子どもの本の会やボードゲームのイベント行っていたのですが、
2023年に息子が産まれて、霧島市で子どもが大きくなっていくのに絵本の専門店がなければ、
ボードゲームを楽しむカフェやスペースがない。。。
だったら自分でやってみよう!
ということで、親子でも安心して過ごすことができる場所づくりとして
2024年に子どもの本とボードゲームぐるり-ぐるりを立ち上げました。

私にとって絵本は”子どもに読んであげるもの”ではなく、”子どもから読む”ものだと思っています。大人は大人で、絵本を読むことでハッと気付かされることが多くあり、それはおじいちゃんおばあちゃんになっても同じことが言えると思います。いくつになっても物語の主人公が自分に語りかけてくれるのは変わりませんが、年齢が変わることで感じ方も変わってくる面白さが子どもの本にはあるのです。
また本を読む時間は自分と向き合い、自分と対話する時間でもあり”個の時間”でもあります。そんな”個の時間”にファンタジーの扉を開くことで”自分”を確立させているように思うのです。

一方で、ボードゲームは複数人のプレイヤーがいて成り立つもので、他者の意見を取り入れたり、コミュニケーションをすることがとても大事な時間です。いわば”他者との時間”です。このように他者と繋がることで社会性を培ったり、人間関係を形成していきます。
また、本そのものには”体験”ということができません。しかし、他者と一緒にプレイすることで”その場を作る”ということをボードゲームでは行っています。お互いがいることでプレイできる共通理解を感じ、素晴らしさがそこにあるのです。
”個の時間”と”他者との時間”
”個の時間”ばかりが立ってしまうと自己主張する空気が読めない人になってしまう。
”他者との時間”ばかりが立ってしまうと他者の意見ばかりを気にしすぎて自分というものが薄まってしまう。
”個の時間”も”他者との時間”もバランスよく大事にしてほしいという願いは
15年保育士をしてきた私の子どもに対する願いでもあります。
この2つをバランスよく取り入れることが、子どもや大人にとって豊かな時間につながると考えています。
最後に
私が目指しているのは、親子でも安心して過ごせるような場所をつくることです。
親子でふらっと立ち寄り、絵本を手にとったり、ボードゲームで一緒に遊んだり。
そんな「本と遊びが混ざり合う心地よい空間」を実現したいと考えています。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
少しでも共感していただけたら嬉しいです。